「付加価値」に関する勘違い

今時のビジネスの教本でしつこいほど何度も繰り返されている言葉が「付加価値」です。
つまり同じ商品を売るにしてもそのままでは競合する他社が数多くいるため、自社製品でなければ受けられないような特別な「価値」をつけることが大切ということです。

戦略自体はまったく間違いはありませんし、そうしたブランディングを行って成功した事例はたくさんあります。
ですが一方で「付加価値」を誤った方法で解釈してしまうことにより、むしろ顧客やリピーター創出の機会を失っていることもよくあります。

例えば10kgのお米を販売するお店でそのお米を買ったら5kgの水をつけるといった付加価値をつけたらどうでしょうか。
その付加価値をありがたいと思う人もいるかもしれませんが、自力で15kgもの重量を持ち帰らないといけないとなるとそれだけで購入を控えたいと思う人もいるかもしれません。

この場合付加価値を付けるならば逆に「車(自宅)まで運ぶ」といった方向にすべきで、まったく誤った方向へ付加価値をつけてしまっていることになります。

付加価値とはストーリーをつけること

特定の製品に付加価値を付けるときにとても重要になるのが「ストーリー」です。
つまりその製品を購入する人がどういった希望を持っており、そこからどんなふうに満足感を発展させるかということです。

例えばブランドものの洋服やバックなら、それを身に着けて街に出ることで周囲から「センスがよい」「うらやましい」といった視線を受けることを期待しています。

高級品として定着している商品などはそうしたブランド力による付加価値化に最も成功している事例です。
どのような商品・サービスにおいてもそれを使う人の属性や生活スタイルを考えていくことで自ずとその商品に求めている価値が見えてきます。